玉井社長に聞く!訪問服薬支援と薬剤師のお仕事
第3回:「知識だけではない、現場感が鍛えられてるなと感じます」ちーぷ薬局、薬学生研修の声 約2ヶ月半の間研修を受けたSさんとHさん

ちーぷ薬局でこの春、約2ヶ月半の間研修を受けたSさんとHさん。
始めての研修で感じたことを伺いました!

薬剤師を目指す学生さんは、薬局で2.5ヶ月、病院で2.5ヶ月現場研修を受けるそうです。
お二人ともちーぷ薬局で2.5ヶ月現場を経験し、後に大学病院での研修が控えていらっしゃるとのこと。
お話を伺ったときは薬局研修の折り返しのタイミングでした。

研修時間は基本的に9:00~17:00まで、主に午前中は外来患者様のピッキングや午後からの配薬の為のお薬の準備、午後からは、在宅介護や施設への配薬へ同行したり、翌日の配薬ための処方箋の準備。
業務や薬剤に関する質問や、手順の確認を現場でどんどん吸収していきます。
毎日忙しいだけでなく、想定していない変更などにも何とかついていってます!というお二人ですが、ちーぷ薬局スタッフ皆さんのやり方を直に接しながら、想像以上にやることがあって、大変だけれど毎日充実しているようです。

ちーぷ薬局レポート

他の薬局に研修に行っている大学の同期とは情報交換しているそうですが、「ちーぷ薬局ほど沢山のことを研修させてもらっている薬局は珍しいらしく、色々と質問されるんです」
例えば、作業効率の良い処方箋を書いていただける先生と、毎回全て変えて指示される先生がいらして、大変だけど実践のスピードに慣れて行く実感がある!
より、しっかりとお薬を服用していただくために、お薬を入れ替えたりする時にホッチキスは必需品!
患者さんにもどのようにお声かけしていくと良いコミュニケーションがとれるのか知ることができた!
ノートで情報を共有されているので、早く、確実に次回のお薬の準備や、医師への質問、提案ができるなど、など。

ちーぷ薬局一日のスケジュール

順調に充実した研修の毎日を送られているようですが、やはり失敗しそうなこともまだまだありますし、2回続くと落ち込むことも。
でも、一緒に研修に来ている仲間と励ましあって頑張っている、そんなお二人でした。

Sさんから一言

Sさんから一言

私は、以前から在宅訪問配薬のお仕事に興味がありました。
都会に比べて地方では、ちーぷ薬局のようなシステムが整った環境には、まだ整っていない事が多いと思います。
例えば私の祖母の家では、お薬を家の飲み忘れや間違えないように部屋の四隅において管理してたりしています。
研修で学んだことを活かして、まずは、祖母のお家にお薬ポケットをつくってあげたいなと思っています。
将来はこれから田舎でも必要となっていく在宅訪問配薬の仕事につなげていけたら・・・とも考えています。

Hさんから一言

Hさんから一言

色々な薬局が在宅訪問配薬に取り組んでいる中で、ちーぷ薬局のような往診スタイルはまだまだ少ないと思います。
自分はじっくり考えるタイプなので、この在宅訪問配薬は、患者さんと直接向き合って、ご家族や施設のスタッフの方や先生との連携が必要となる仕事として、又、看取りまでお一人の患者さまと向き合うこともできる仕事でもあるので、自分に向いているかも、と思っています。

玉井先生に研修への取り組みを伺いました。

玉井先生に研修への取り組みを伺いました。

いろんな薬局さんがあると思いますが、ちーぷ薬局では、担当を付けて往診にも同行してもらいます。
薬局業務の流れを学んでいただくことも、大切ですが、元気そうな患者さんも実は病状が進行しているかもしれませんし、それでもお薬をちゃんと飲んでいただいているからこそ、医師が判断できて次の調剤につながるのです。
その変化と現実を知ることで薬剤師としての役割を知ってほしいと思います。

例えば、ガンの痛みに対するお薬も麻薬にすると便秘、吐き気、眠気を引き起こしてしまい、反って重篤な症状を引き起こすこともあります。
痛みを取り除く目的だけでない、配慮が必要だと考えます。
医師と同じ目線で往診には同行して、適する薬剤のアドバイスをする。
前回と今回の変化から次にどんなお薬の準備をすると良いか、考える力を身につけてもらう。
机上の勉強では知りえない薬剤師の現場を知ってほしいですね。

Sさん、Hさん、貴重なお話しありがとうございました。
研修はまだまだ続く様ですが、沢山の出会いと学びに触れて、薬剤師さんとしての第一歩を踏み出してくださいね。

聞き手 ニシムラ